2026年8月2日日曜日

地震のこと、そのほか

 熊本の地震は被害もひどいようでお見舞い申し上げたい。地震国である以上は地震が起こるのは仕方がないが、震度6とか7とかは勘弁してほしいものだ。

一昨日は神山睦美さんの書評研究会に出席、テキストは夏石番矢句集『見えない王冠』、俳句関係の方々でにぎやかだった。

NHKのプレミアムシアター(日曜深夜〜月曜早朝にBSで放映)、8月はワーグナー「ニーベルングの指環」の特集をするようだ。どんなプログラムになるんだろう?

野村眞里子さん(野村喜和夫さんのご伴侶)からロルカに焦点を当てたフラメンコ公演「沃野の月」の情報をいただいた。下のチラシをご覧ください。



(池田康)

2026年7月20日月曜日

酷暑の日々が始まる……

梅雨が終わり酷暑の日々が到来する。夜の寝苦しさは特に辛いが、布団を掛ける方も敷く方もごく薄いものに替えたらやや改善した。風呂も寝る前ではなくかなり早い時間にシャワーだけ浴びるのがよさそうだ。

今、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの演奏をよく聴いている。ニコラス・アーノンクールが仲間と共に1953年に作ったアンサンブルを原点にした古楽器のオーケストラで、原語表記ではConcentus Musicus Wienとなる。バッハ、ヘンデル、ハイドン、モーツァルトあたりまでの音楽。何がいいのだろうか?アーノンクールは普通の指揮者とはかなり違う強い個性を持った音楽家だが、このオーケストラも相当に独自色があるように思う。一つだけ言えば、響きに奥行きがあり、懐が深い。アーノンクール亡き後も活動を続けているようだ。

拙作「伝書」(詩集『ひかりの天幕』所収)を英語に訳したものをTim Taylor氏のブログで紹介していただいた。「Carrier Pigeon」、ご覧いただければ幸いだ。

https://timwordsblog.wordpress.com/2026/07/19/carrier-pigeon/

なお、洪水企画の英語の詩のブログHerb Port Studioでは、今年後半の詩のテーマを「animal」として進めている。こちらもご覧いただきたい。

https://hyoryukiroku.blogspot.com

サッカーのW杯が終わった。花形選手たちの活躍は華やかだったが、スペインがメッシやエムバペのチームに負けなかった、剛を制する柔の蹴球を見せてくれたのは刮目すべき出来事だった。

(池田康)

2026年7月2日木曜日

ここ数日の記録

ベランダの山百合が咲いた。強い芳香が室内にまで入ってくる。こんな立派な花を咲かせなければいけない具体的必要についてしばし考える。

ここ2ヶ月ほど、睡眠中に頭痛に悩まされることがよくあり、訝しく思っていたのだが、枕がいけないのではないかと思いつき、新しいものに交換したら、頭痛の発生はなくなった。これまで相当長い間使っていた古い方の枕は蕎麦殻を詰めたのもで、内部の蕎麦殻が変質していたのではないかと推測する。頭痛については、水を飲むべし、というアドバイスももらった。

一昨日、神山睦美氏主催の書評研究会に出席、対象は野村喜和夫著『萩原VS西脇 ──二十世紀日本語詩の可能性』で、長時間の議論にいろいろ啓発され、刺激を受け取ることができた。野村さんは真夏仕様の若々しいいでたちで、皆になんやかや言われていた。

みらいらん18号で動物の特集をやったことで今でもその関係の本をめくってみたりしているのだが、あるページに動物の分類法の表があり、人間は「霊長目・ヒト科・ヒト属」に分類されるとあった。しかし果たしてそれだけだろうか、「アホ科・ヨクバリ属」や「オニ科・サイコ属」に分類したほうがいいヒトもいるような気がするのだが、そのあたり生物学者は再考する動きはないだろうか・・・

(池田康)

2026年6月21日日曜日

みらいらん18号

みらいらん18号が完成した。


今回の特集は「動物の位相」。動物を眺める視線は、人間中心の世界観を離れ、生命の源へ遡る意識が伴う。人間の原罪の感覚、楽園を失った悲哀の感覚もそこにはあり、現代文明への批判ももちろんそこに兆す。そんなことを考えながら、計画した。詩では、小池昌代/八木幹夫/鈴木東海子/瀬崎祐/渡辺めぐみ/酒見直子のみなさんの作品を頂いた。また詩集や詩誌からの転載で中本道代/寮美千子/高山利三郎/秋元炯/二条千河のみなさんの作品を紹介することができた。エッセイは田口哲也・山本萠の両氏。また柴田千晶さんが動物の登場する俳句50句を選んで下さった。猫は複数の句に登場するがそれ以外は全て違った動物が詠まれていて、壮観だ。さらに「動物詩集」の試みとしてアポリネール、室生犀星、白石かずこ、村上昭夫といった詩人たちの仕事を紹介するページも設けた。文学からは外れるが科学の視点からの動物の本を紹介するページも作った(12冊、読むのが大変だった!)。近場の動物園や水族館にも足を運んだのも思い出深い。

巻頭詩は、四釜裕子/森川雅美/うるし山千尋/尾内甲太郎の皆さん。

巻頭の文学展望は夏石番矢さん。

また今号から野村喜和夫さんの連載エッセイ「詩脳は美術館にいます」が始まった。コーナータイトル通り、美術に関するエッセイとなる。第一回はこの春国立西洋美術館で展覧会が開かれていたリトアニアの画家チュルリョーニスについて。

ぜひご覧ください。

https://www.kozui.net/mln18.html

(池田康)

2026年6月13日土曜日

初夏の報告

ベランダの鉄砲百合が開花した。今年は6月9日。ちなみに去年は6月17日、一昨年は6月8日だった。鉄砲百合が咲くと夏が来たという感じがする。

目の調子が悪くなり、ほぼ半世紀ぶりに眼科を訪れた。治療しに来ている人の多さに驚く。最悪な診断結果ではなくて安堵したが、将来的な白内障の危険性云々という恐ろしげなことも言われてギョッとする。

みらいらん18号がもうすぐ出来上がる。特集は「動物の位相」。楽しみではあるが、世の中の動きがひたむきな物価上昇諸経費増大の方向なので、うちのような超零細は規模を小さくして身を守るしかなく、ページ数の減、部数の減、贈呈先の減という寂しい仕方で対処していくことになる、残念だが。

日本現代詩歌文学館(岩手)から催しの案内が届いた。下の通り。


https://www.shiikabun.jp/event/detail/1919.html

https://www.shiikabun.jp/event/contest/1914.html


(池田康)

2026年6月3日水曜日

秋元千惠子歌文集『想夫恋』

秋元千惠子さんのここ数年の短歌とエッセイを集めた歌文集『想夫恋』が洪水企画から出た。四六判上製、152ページ、税込2200円。発行日6月3日は6年前に亡くなった夫の貞雄さんの命日。「想夫恋」とは妻が夫を恋慕する琴歌があって、その思いを構想の手引きにしたとのこと。



準備に半年、編集に半年くらいかかった、長丁場の制作プロセスを経た一冊。

2021年刊行の作品集『生かされて 風花』以降の短歌作品とエッセイを収める。併せて、亡き伴侶・秋元貞雄のエッセイ5篇、これまでの歌集に収録されていないごく若い頃の短歌、最近歌誌「沃野」に掲載されたインタビューも収録。これはテレビ局に勤める歌人の武藤裕美さんが取材して記事にしたもので、とても上手にまとまっている。そして跋文に当たる文章は、俳人の北大路翼さんの「深なさけに感謝しつつ」。

今年の春に書かれた短歌の最新作〈無韻の館〉28首はここに収録した短歌作品の中でも力が漲っていて荘重な感じがある。そこから五首抜粋する。

 春ながら口つく侘び歌 人類の悪さ果なし 霏々と降る雪

 差し水に項を正すシクラメン現し身われのいのち渇くも

 創世ゆ生命の連鎖憶うべし希有にし生れしを危めるなかれ

 瀕死なる地球を診ずや 為政者の命運尽きるも 短歌は活きよ

 令和はや募る災禍よ俯瞰するビル累々の戦火の墓標


(池田康)

2026年6月2日火曜日

虚の筏38号

「虚の筏」38号が完成した。参加者は、小島きみ子、神泉薫、生野毅、二条千河、海埜今日子、平井達也、久野雅幸のみなさんと、小生。今回は少しお遊びの要素も入っているがお気づきいただけるだろうか。

https://www.kozui.net/soranoikada38.pdf

虚の筏のバックナンバーは下記のリンクからご覧下さい。

https://www.kozui.net/soranoikada.html


「みらいらん」次号(夏号)はすでに編集を終え、印刷所に入れた。今月中にできる見通しだ。

(池田康)