2026年7月2日木曜日

ここ数日の記録

ベランダの山百合が咲いた。強い芳香が室内にまで入ってくる。こんな立派な花を咲かせなければいけない具体的必要についてしばし考える。

ここ2ヶ月ほど、睡眠中に頭痛に悩まされることがよくあり、訝しく思っていたのだが、枕がいけないのではないかと思いつき、新しいものに交換したら、頭痛の発生はなくなった。これまで相当長い間使っていた古い方の枕は蕎麦殻を詰めたのもで、内部の蕎麦殻が変質していたのではないかと推測する。頭痛については、水を飲むべし、というアドバイスももらった。

一昨日、神山睦美氏主催の書評研究会に出席、対象は野村喜和夫著『萩原VS西脇 ──二十世紀日本語詩の可能性』で、長時間の議論にいろいろ啓発され、刺激を受け取ることができた。野村さんは真夏仕様の若々しいいでたちで、皆になんやかや言われていた。

みらいらん18号で動物の特集をやったことで今でもその関係の本をめくってみたりしているのだが、あるページに動物の分類法の表があり、人間は「霊長目・ヒト科・ヒト属」に分類されるとあった。しかし果たしてそれだけだろうか、「アホ科・ヨクバリ属」や「オニ科・サイコ属」に分類したほうがいいヒトもいるような気がするのだが、そのあたり生物学者は再考する動きはないだろうか・・・

(池田康)

2026年6月21日日曜日

みらいらん18号

みらいらん18号が完成した。


今回の特集は「動物の位相」。動物を眺める視線は、人間中心の世界観を離れ、生命の源へ遡る意識が伴う。人間の原罪の感覚、楽園を失った悲哀の感覚もそこにはあり、現代文明への批判ももちろんそこに兆す。そんなことを考えながら、計画した。詩では、小池昌代/八木幹夫/鈴木東海子/瀬崎祐/渡辺めぐみ/酒見直子のみなさんの作品を頂いた。また詩集や詩誌からの転載で中本道代/寮美千子/高山利三郎/秋元炯/二条千河のみなさんの作品を紹介することができた。エッセイは田口哲也・山本萠の両氏。また柴田千晶さんが動物の登場する俳句50句を選んで下さった。猫は複数の句に登場するがそれ以外は全て違った動物が詠まれていて、壮観だ。さらに「動物詩集」の試みとしてアポリネール、室生犀星、白石かずこ、村上昭夫といった詩人たちの仕事を紹介するページも設けた。文学からは外れるが科学の視点からの動物の本を紹介するページも作った(12冊、読むのが大変だった!)。近場の動物園や水族館にも足を運んだのも思い出深い。

巻頭詩は、四釜裕子/森川雅美/うるし山千尋/尾内甲太郎の皆さん。

巻頭の文学展望は夏石番矢さん。

また今号から野村喜和夫さんの連載エッセイ「詩脳は美術館にいます」が始まった。コーナータイトル通り、美術に関するエッセイとなる。第一回はこの春国立西洋美術館で展覧会が開かれていたリトアニアの画家チュルリョーニスについて。

ぜひご覧ください。

https://www.kozui.net/mln18.html

(池田康)

2026年6月13日土曜日

初夏の報告

ベランダの鉄砲百合が開花した。今年は6月9日。ちなみに去年は6月17日、一昨年は6月8日だった。鉄砲百合が咲くと夏が来たという感じがする。

目の調子が悪くなり、ほぼ半世紀ぶりに眼科を訪れた。治療しに来ている人の多さに驚く。最悪な診断結果ではなくて安堵したが、将来的な白内障の危険性云々という恐ろしげなことも言われてギョッとする。

みらいらん18号がもうすぐ出来上がる。特集は「動物の位相」。楽しみではあるが、世の中の動きがひたむきな物価上昇諸経費増大の方向なので、うちのような超零細は規模を小さくして身を守るしかなく、ページ数の減、部数の減、贈呈先の減という寂しい仕方で対処していくことになる、残念だが。

日本現代詩歌文学館(岩手)から催しの案内が届いた。下の通り。


https://www.shiikabun.jp/event/detail/1919.html

https://www.shiikabun.jp/event/contest/1914.html


(池田康)

2026年6月3日水曜日

秋元千惠子歌文集『想夫恋』

秋元千惠子さんのここ数年の短歌とエッセイを集めた歌文集『想夫恋』が洪水企画から出た。四六判上製、152ページ、税込2200円。発行日6月3日は6年前に亡くなった夫の貞雄さんの命日。「想夫恋」とは妻が夫を恋慕する琴歌があって、その思いを構想の手引きにしたとのこと。



準備に半年、編集に半年くらいかかった、長丁場の制作プロセスを経た一冊。

2021年刊行の作品集『生かされて 風花』以降の短歌作品とエッセイを収める。併せて、亡き伴侶・秋元貞雄のエッセイ5篇、これまでの歌集に収録されていないごく若い頃の短歌、最近歌誌「沃野」に掲載されたインタビューも収録。これはテレビ局に勤める歌人の武藤裕美さんが取材して記事にしたもので、とても上手にまとまっている。そして跋文に当たる文章は、俳人の北大路翼さんの「深なさけに感謝しつつ」。

今年の春に書かれた短歌の最新作〈無韻の館〉28首はここに収録した短歌作品の中でも力が漲っていて荘重な感じがある。そこから五首抜粋する。

 春ながら口つく侘び歌 人類の悪さ果なし 霏々と降る雪

 差し水に項を正すシクラメン現し身われのいのち渇くも

 創世ゆ生命の連鎖憶うべし希有にし生れしを危めるなかれ

 瀕死なる地球を診ずや 為政者の命運尽きるも 短歌は活きよ

 令和はや募る災禍よ俯瞰するビル累々の戦火の墓標


(池田康)

2026年6月2日火曜日

虚の筏38号

「虚の筏」38号が完成した。参加者は、小島きみ子、神泉薫、生野毅、二条千河、海埜今日子、平井達也、久野雅幸のみなさんと、小生。今回は少しお遊びの要素も入っているがお気づきいただけるだろうか。

https://www.kozui.net/soranoikada38.pdf

虚の筏のバックナンバーは下記のリンクからご覧下さい。

https://www.kozui.net/soranoikada.html


「みらいらん」次号(夏号)はすでに編集を終え、印刷所に入れた。今月中にできる見通しだ。

(池田康)

2026年5月30日土曜日

横浜の動物園

「みらいらん」次号の動物特集の一環で、今週は野毛山動物園、よこはま動物園ズーラシアを訪れた。

野毛山動物園はJR桜木町駅あるいは京急日ノ出町駅から歩いていくのだが、途中の野毛坂がきついので体力的に自信のない方はバスを使うといいかもしれない。歩いていく場合の地図をお見せする。知らない場所に行く時は大抵こんな手描きの地図を携えていく。



ズーラシアは相鉄線三ツ境駅または鶴ヶ峰駅からバスで15〜20分、正門前まで連れて行ってくれる。

見てまわる時間は、野毛山は1時間ほど、ズーラシアは広いので2時間はかかる。木々が鬱蒼と茂っていて散策するのにいいが、暑い日は途中で食事をとったり休憩を入れるのが良いようだ。訪れた日は小学生の団体で賑わっていた。

ズーラシアで最初に出会う動物、象の写真をご覧いただきたい。



(池田康)

2026年5月25日月曜日

鉄砲百合のこと、ほか

近所の道端の鉄砲百合はもう咲き始めている。随分と気が早い。うちのベランダの鉄砲百合はまだ蕾らしき小さな塊が見えるようになってきたばかりだ。それでも来月には咲くのだろう。球根を植木鉢に収めてから三年目の夏。

土曜日には同人誌「詩素」の会合があり、久しぶりに大人数で集まった。はるばる遠距離を超えてきた人も何人かいて頭が下がることだった。主な議題は、次号からの運営の新方針についての意見交換。表紙も含めて、少し変化が出てきそう。

この会合の前の午前中にTAKE NINAGAWA(東麻布)で開催中の吉増剛造さんの個展を見た。ギャラリーの方が丁寧に説明して下さり、ありがたいことだった。吉本隆明のテキストを小さな字で筆写してさらに着色をほどこした近年の作品や、ジョナス・メカス関連の作品も。

土曜日の朝の十時台はいつもこうなのか、往路の上り電車が妙に混んでいたのがちょっと驚きだった。都心を走る地下鉄の車内はほどよく空いていた。

(池田康)