2026年3月24日火曜日

横超忌ほか

昨日の午後、吉本隆明を偲びその文学・思想について語る「横超忌」が神山睦美さん主導のもと開かれ、参加した(池袋の東京芸術劇場ミーティングルーム)。吉増剛造・佐藤幹夫・生野毅の三氏の話がメインとなる。吉本隆明の手紙の言葉に感じられる素の存在感や根源的な仕草(吉増さん)、吉本隆明と三島由紀夫を幼年時代からの生い立ちをベースに比べてみる試行(佐藤さん)、吉本隆明が敵対的発言をするときの非常識なまでのきつさ残酷さとその背景(生野さん)、かい摘みすぎだが、およそこのような内容だった。最後に神山睦美・三上治両氏の挨拶で散会となった。

会の終了後、新宿へ。実はこの日の午前に新宿の紀伊国屋書店を訪れていたのだが、壁の貼り紙に、タカシマヤタイムズスクエア南館の6階に洋書専門の支店「Books Kinokuniya Tokyo」があると案内されていたのを目にして、ぜひすぐに行ってみたくなり、夕方に足を運んだというわけ。店内はかなり広く、充実している。主にフランス語の本のコーナーを見ていたのだが、ボードレールやランボーの詩集は平積みにされ、プルーストの主著やモーリス・ラヴェルの書簡集の巨大なブロックのような本も置いてある。アゴタ・クリストフの『Le grand cahier』と詩のアンソロジーの豆本(12×8.5センチ)を購入。前者については著者紹介の文章に「elle」とあるので、この人は女性だったのかと気づく、まことに迂闊な次第。それにしてもこれだけの洋書の品揃え(約12万冊だとか)は、再販制度外であるとすれば維持が大変そうで、日本人で関心のある人たちが客になるだけでは足らず、海外から移住してきて日本に暮らす人たちがこの店を知って利用する必要があるのではないか、そんな気がした。

(池田康)

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