性善説が通用すれば社会は安上がりになる、が、なかなかそううまくはいかない。
インターネットの世界で悪質なハッキングの事件が頻発している。かつてインターネット空間が一般に開放された頃は性善説に基づいた、経済原理から少し距離を置いた、自由と博愛の理想を目指した場所だったはずだ。情報が無償でやり取りされる、実社会とは違う秩序の場所。そんなふうに思い出すのも昔のこと、今やインターネットはごりごりのビジネスの場となった。それに準じてその弊害も大きくなる。全ての人間が被害者になってもおかしくないような被害の数字になってきている。荒療治としてはインターネットを閉鎖廃止するという方法も、極端な話、なくはない。少なくともこのような無法特区でなくともという気もするのだ。
(池田康)
