2026年10月28日水曜日

ごりごりのビジネスの……

性善説が通用すれば社会は安上がりになる、が、なかなかそううまくはいかない。

インターネットの世界で悪質なハッキングの事件が頻発している。かつてインターネット空間が一般に開放された頃は性善説に基づいた、経済原理から少し距離を置いた、自由と博愛の理想を目指した場所だったはずだ。情報が無償でやり取りされる、実社会とは違う秩序の場所。そんなふうに思い出すのも昔のこと、今やインターネットはごりごりのビジネスの場となった。それに準じてその弊害も大きくなる。全ての人間が被害者になってもおかしくないような被害の数字になってきている。荒療治としてはインターネットを閉鎖廃止するという方法も、極端な話、なくはない。少なくともこのような無法特区でなくともという気もするのだ。

(池田康)

2026年10月9日金曜日

双六百三著『生命の賽はころがる』

双六百三著『生命の賽はころがる』を刊行した。四六変形判152ページ、税込1980円。

みらいらん18号で特集「動物の位相」を組んだが、その延長線上でこの本が生まれた。歴代の「動物詩集」にならって動物のイラストを文章に添え、絵本の形にした。カバーの袖に載せた案内文は次のとおり。

「われわれの生は万に一つの確率の綱渡り。生命という魔法の鍵は地球上の無数の種に散らばり、発現し、七変化し、種も仕掛けもないのに謎だらけの森羅万象の、食う食われる、依存と敵対、ほどき難くややこしく絡み合うのが生き物の時空だ。そんな世界の数々の不思議場面に言葉のいたずらと絵の遊びによってこっそりもぐりこむ。年齢無制限の小さくて大風呂敷の絵本。」


見開きの右側に短い文章を置き、左側に動物たちのイラストを配する。古今東西の生き物エピソードを軽妙に物語り、時には深刻なトピックも混ぜつつ、我々の生命世界をあちらからこちらへと周遊する。絵本なので、楽しい絵に目を遊ばせながら、あっという間に読み終えることができるだろう。6600万年前の巨大隕石落下がなかったら人類の盛栄もあり得なかっただろうという認識から書名の「賽」は来ている。本文の最初の文章はこんな感じだ。

「六六〇〇万年前に大きな隕石が落ち、恐竜が絶滅し、哺乳類の世界が始まり、人間の地球支配の可能性の扉が開いた。偶然の隕石がもたらした棚ぼたの幕間劇。賽のいたずら。人間が立ち上がるのを鳥たちが見ていた。」

ぜひご覧いただきたい。

(池田康)

2026年10月3日土曜日

両国、江の島

この前の日曜日は江戸東京博物館会議室で開かれたTOKYOポエケットに出店参加した。いくつかの得難い出会いに恵まれた。ちょうど大相撲の千秋楽の日で、駅では力士の姿も見かけ、チケットがあったらなあととても残念に思ったことだった。

一昨日はちょっとした用事で江の島に行き、ついでに島巡り、江島神社をへめぐる参道ルートをざっと歩いてみた。外国からの観光客も多い。西端の芭蕉の句碑まで辿り着くころにはもうクタクタになっていた。海の眺望が気持ちいい。下の写真は、島の東の端にある灯台。海の向こうは鎌倉・逗子。



(池田康)